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「11201F・11202F」転属

2008年5月13日、10000系2両固定編成が2編成、南栗橋車両管理区春日部支所より、転属のため回送されました。11201F・11202F共に昭和59年にアルナ工機で落成され、東武伊勢崎線に配置された車両です。

今回の転属により、今まで単独の運用のみであった10000系8両固定編成を用いた10両運転が可能になります。

回送における組成

秩父線内: 11201F+11202F+8506F+8505F→
東上線内:←8506F+8505F+11201F+11202F

東武伊勢崎線での活躍

11201F

準備中

11202F

東武伊勢崎線花崎駅〜加須駅


牽引担当車両送込み回送(東上線内)

回送当日、森林公園検修区より、秩父鉄道ATSを搭載した8506F+8505Fが回送されました。

森林公園検修区〜駅

本線を通り駅に入換されます。
森林公園駅〜つきのわ駅

羽生へと向け発車しました。


羽生駅にて8000系を待つ10000系

浅草方より11201F+11202Fの組成で停車していました。

羽生駅引上線

方向幕は本線用のものが残されています。

8000系と連結するため、11201号車・12202号車の連結器は密着自動連結器に交換されています。

電気連結器への配線は防水防塵処理されて床下にまとめられていました。

12201号車・11202号車の連結器は通常のものです。

かつて東上線に所属していた81114Fが通過していきました。


牽引車両との連結@羽生駅

森林公園駅から送込まれた牽引の8000系と10000系の連結が行われます。入換の指示は東武鉄道の職員(羽生駅)、車両の運転は秩父鉄道の職員の手により行われます。

羽生駅(秩父線)
羽生駅(秩父線)〜引上線

到着後すぐに駅から入換されて来ました。
羽生駅引上線

一旦停車し、駅員さんが運転台から降ります。

手旗の指示で連結。

連結。

連結後、エアーのホースが繋がれます。

ここで一度、8000系・10000系共にパンタグラフが下ろされ、電線の接続が行われます。

接続完了後、再びパンタグラフが上げられ、ブレーキの連動動作の試験が行われます。

踏切より。
羽生駅引上線〜駅(秩父線)

間もなく、駅に入換されました。11201号車の尾灯が点灯していますので、反射板は取り付けられなかったようです。


羽生駅

秩父鉄道秩父本線羽生駅

秩父5番線で発車を待ちます。
伊勢崎線羽生駅ホームより

間も無く発車していきました。


補足情報

自動扉締切装置

10000系2両固定編成には、浅草駅1番線のドアカットのための装置が取り付けられています。浅草駅1番線は8両編成まで入線できますが、ホーム有効長は6両分のため、後ろ2両のドアは開放されません。

東上線転属後の扱いは不明です。

11200形下り方床下(海側より)

機器箱の下側に車上子が見えます。
11200形下り方床下(山側より)
浅草駅1番線

こちらが浅草駅の地上子です。ホームのやや下り側に設置され『閉』の記号が刻まれています。

さらに上り側には『開』の記号が刻まれた地上子が設置されています。手前の『閉』で受けたドアカットの情報が解除されるようです。
(4+2+2や2+2+2+2のときの対策?)

浅草駅1番線の下り方2両分は2番線の転落防止のために柵が設けられています。

11801F・11802Fとの組成へ向けた改造

今回転属した11201F・11202Fは、本線での増解結を含む運用への対応のために密着連結器(空気管共用)と電気連結器が装備されています。(10030系6両・4両固定車と同じ仕様)

対して東上線の11801F・11802Fは他車との連結が無いため、密着自動連結器とジャンパ線、空気管が装備されています。(10000系新製時の仕様)

この仕様を統一するため、11201F・11202Fの連結器を密着自動連結器に、電気配線をジャンパ線に変更する工事が行われました。改造にあたっては、11200形で用いるジャンパ線を11800形からの移設で賄ったようです。

改造前の連結器
11800形

連結器左側のジャンパ線が撤去されています。
18800形

18800形の改造は行われていないようです。
11200形(写真は他形式代用)

連結器が密着自動連結器に交換され、連結器左側にジャンパ線が、右側に空気管が追加されています。
12200形

連結器が密着自動連結器に交換され、連結器左側に空気管が追加されています。


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