トップページ > 特集 > 車両特集 >

30000系改造工事

2011年に転属した30000系の東上線向け改造工事の内容を紹介します。

最先頭車両(31600型・34400型)

東上線で不使用となる機器の撤去が行われ、乗務員室の改造が行われました。

床下機器

電気連結器の撤去

本線所属時代は30000系同士や10000系との増結があったため、電気連結器が設置されていました。東上線では他車と連結する必要が無いことから、電気連結器の撤去が行われています。
非常連結栓の新設

本線所属時代は山側(池袋・浅草に向かって右側)のみ設置されていましたが、海側にも新設されています。
9000系の副都心線対応改造時にも、同様に海側に非常連結栓が増設されました。

乗務員室

運転台


ワンハンドルマスコンで有る点は同一ですが、9000系(地下鉄直通車)や50070系と同一形状のものに交換されています。
また、速度計・圧力計のアナログ計器が廃止され、グラスコックピット(速度・圧力をセンサでデジタル化し液晶に表示する装置)化が行われています。


中間部先頭車両(36600型・31400型)

今回東上線で中間運転台が使われることは無くなるため、不必要機器の撤去、中間車化改造が行われています。

床下機器

排障器の撤去

先頭に立たないことから、排障器の撤去が行われました。
連結締切装置の変更

他車との連結時に空気・電気回路の開閉を行う連結締切装置取り付けられていましたが、型が変更されています。
なお、電気連結器・密着連結器の元空気溜管は継続して使用されるようです。
ジャンパ線の新設

山側にジャンパ線の新設が行われました。


車体

転落防止幌の新設


連結面に大きな隙間が開くため、ホームからの転落を防止する幌が取り付けられました。
前照灯・尾灯・ワイパーの撤去

それぞれ撤去され、ステンレス板で塞がれています。
行先表示機の撤去

種別表示機・行先表示機の撤去が行われました。なお、運行番号表示機、急行灯は、本線での地下鉄線直通機器撤去時に施工されています。


乗務員室

運転台

運転台、計器類、スイッチ類、列車無線等、多くの機器が撤去されています。ただし、屋根上列車無線アンテナは残されたままとなっています。


中間車両(32600〜35600・32400・33400型)

目立った外観上の変化は見られませんでした。

床下機器

車両情報制御装置の交換(先頭車両を含めた全車両)

車両情報制御装置の交換が行われています。


参考文献



戻る